■■■Hawkwind・ザ・『雑学』■■■

"Hawkwind"というバンド名の由来

最終更新日:2003/04/14


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▼前身

Hawkwind の前身は Dave Brock が結成した Group X というバンド。 メンバーは Brock と Nik Turner(sax)、John A. Harrison(bass)、Terry Ollis(drums)、Mick Slattery(guitar)、Dik Mik(electronics)の6人。

当初、このバンドは名前を付けていなかったそうで、最初のギグに出演するため、仮に"Group X"と名乗っていたらしい。英語の"x"は「未知の者、未知のこと」という意味があるので、"Group X"とは「匿名グループ」、「グループ未知」ぐらいのニュアンスがあるようです。

その後、レコード会社との契約を目指してデモテープを作った際ようやく、 Hawkwind Zoo という名前を付けた。1969年に Liberty Records との契約が成立後、Zoo が取れていよいよ Hawkwind 発進!!


▼由来

Live from The Darkside(2000)と"Cosmic Overdirve"(2002)に同梱のブックレットに Dave Brock のインタビュー記事が掲載されており、"Hawkwind"というバンド名の由来について少し触れています。要点だけ抜き出すと・・・

もともとはジョークとして付けていた。当時、メンバーは数秘学(numerology)、神話学(mythology)などに興味があり、エジプト神話では"Hawk"は「翼を持つ神」を意味し、その他の神話では精神的・肉体的な「力」を意味した。"Hawk"は「強い肉食鳥」であるし、強い精神力を持ち、風(=wind)に乗って自在に飛び回ることができる。また、Micheal Moorcock の小説に登場する"Hawkmoon"という人物もヒントにした。我々の音楽は「宇宙的な」音楽だ。聞き手を巻き込んで「力」を生み出すことができる。

ナイル川上流の地域「上エジプト(upper Egypt)」では"Montu"という「闘いの神」がおり、"Montu"は英語で"Hawk"を意味するそうです。また、エジプト神話の月の神ケンス(Khensu)や太陽神ラー(Re)も「鷹(=hawk)」の頭を持つ人間の姿で描かれることがあるとのこと。

Micheal Moorcock の"Hawkmoon"なる人物は、SF作品の『額の宝石之巻』(The Jewel in the Skull)や『赤い護符之巻』(Sorcerer's Amulet/The Mad God's Amulet)などに登場するそうです。


まとめると、Micheal Moorcock の"Hawkmoon"をヒントにし、「神話」での解釈を基にして"Hawk"には「強さ」のイメージを込め、"wind"には自らの音楽の「柔軟さ・スケールの巨大さ」などを込めて"Hawkwind"と名づけたようです。


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